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2004/10/12

日本の無規制、一番ひどい サリドマイド

藤本裕之氏のサイトのトップページにはニュースへリンクされたコメントが毎日掲載されている。今日はこんな記事だった。

日本の無規制、一番ひどい サリドマイド復活国際会議
Yahoo!ニュース - 社会 - 共同通信

 1950−60年代に手足の短い赤ちゃんが生まれる薬害を引き起こしたサリドマイドが、多発性骨髄腫やハンセン病の治療薬として再び使用され始めたことを受け、世界各国の被害者が11日、東京都内に集まり、新たな薬害防止を考える国際会議を開いた。

サリドマイドはもともと睡眠薬として開発され,従来品より安全な(依存性が少ないとかそういうこと)薬剤であることを売りにしていたらしい。安全な睡眠薬ということで妊婦さんたちにも数多く投与された。胎児への影響は検証されていなかったにもかかわらず。その結果何が起きたかは皆さんご存知の通り。最終的にサリドマイドは販売停止・回収にいたり,現在も販売されていない。公式には。
ところが,これが多発性骨髄腫などの治療薬として有効であるということで,海外では使用されるようになっているんだそうだ。
 日本では薬事法の規制を受けない個人輸入で年間50万錠以上が持ち込まれており、間宮清・財団法人いしずえ(サリドマイド福祉センター)事務局長は「ルールなしで使用している日本は一番遅れている」と話した。

問題は日本では薬事法の網の目をくぐって個人輸入の形で持ち込まれている点。

日本の規制で縛り付ける行政の問題がここに現れている。
一つの新薬を認可するのに長い時間がかかるわりにいったん認可されてしまうと市場から撤退させるのにこれまた長い時間がかかってしまう。
また,網の目のように張り巡らされた法による規制はそのわりには抜け穴だらけだ(そうらしい)。通常のルートで薬を手に入れるのはものすごく面倒になる反面,うまくやればいくらでも手に入る。誰も見てないのに赤信号で止まる方が馬鹿だと言わんばかり。

サリドマイド禍は妊婦がその危険を知らずに,全く無防備に服用したことが原因だった。だから,50万錠のサリドマイドが持ち込まれたと言って,即,悲劇が繰り返されるということではないんだとは思う。しかし,水俣病だの薬害エイズだのといった問題を思い出しても,本質的な問題は解決されていないであろうことは想像がつく。「日本が一番ひどい」のかどうかは僕にはわからないが,ひどい状況であることは確かだと思う。

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