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2005/04/30

尼崎脱線事故 過酷な労務管理?

テレビなどで報道される,運転士が過去に犯したミスとそれに対する「再教育」とを見ると,確かに「厳しいな」という印象は受ける。しかし,「厳しさ」だけであれば,今回の事故に限らず,結果の重大さを鑑みれば,決して厳しすぎることはないんじゃないだろうか。
むしろ,「再教育」がおそらくは事故発生の予防という観点で無駄だったと考えられる点こそが問題だったのであって。
リンク記事中にもある通り,日勤教育は相当程度「懲罰」的な色彩が濃かった。反省文を書かせて,「今度やったら運転士やめなきゃ」と決意させる。中学高校ではない。実際に大勢の人の命を預かって仕事をしているプロなんである。記事中には過密ダイヤ云々,ゆとり云々と書いてあるが,会社側にも社員側にも,そういう意識が足りないんじゃないかと感じてしまった。

リンク: Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - 尼崎脱線事故 過酷な労務管理の実態語る 運転士の同僚.

 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、高見隆二郎運転士(23)と同じ電車区に所属する運転士が毎日新聞の取材に応じた。運転士はJR西日本の過酷な労務管理の実態を明らかにした上で「高見運転士は利益優先主義の会社の犠牲者。今回の事故を機に、会社の体質を変えなければ」と語った。

聞いた話で申し訳ないが。
ある病院で,患者の検体(検査のための試料)の取り違えがあった。検査結果を見た医師からの指摘でそれがわかったわけだけど,検査部の責任者は指摘した医師に謝罪し「二度とおこらないように注意致します」と報告した。謝罪もいいし,決意表明も結構なんだけど,もっと重要なのは間違いが起きたときに,それをどう発見すべきか,そして2次的な被害をどう予防するか,という問題なんであって。もしも二度と起きないように厳重注意することで二度と事故が起きないと思っているとしたら,この次はもっと重大な問題が起きる...可能性がある。

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» 列車脱線事故、日本の文化が遠因? [U.S.O.Today 日本語版]
今も、世界中で90秒遅れの列車が走っているだろう。運転手はもちろん、乗客の誰もが遅れを気にしないし、鉄道会社にクレームをつける乗客は誰もいない。但し、日本を除いては。 USO国やヨーロッパ諸国では、数分以内の列車の遅れは大目に見られるが、日本では1秒の遅れが問題となる。 4月25日午前9時に、日本の大手鉄道会社であるJR西日本の23歳の運転手は、たった90秒の列車の遅れを取り戻そうと、半径300mの急カーブを100�... [続きを読む]

受信: 2005/04/30 22:18

» JR西日本脱線事故関連報道の拡散>もうたくさん [溶解する日本@WebryBlog]
 これだけ重箱の隅つつくように記事並べられると、はっきり言って「もうたくさん!!」です。 ここまでの報道では色々のことが見えてきていますが、そのうちのソフトウエアに属する問題点を列挙してみると民営化してもう20年近くがたつのに国鉄時代の「だら勤ぶり」からさしても変わっていないってこと、分割民営化以後の人員削減過程で世代の空白が否応なく生まれ、スキルの継承がうまくいっていないってこと、国鉄時代と同様労使間に信頼関係がないってこと、官の介入の多い企業ほど経営感覚において澱んでいるってこと。 ...... [続きを読む]

受信: 2005/05/05 21:20

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