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2006/07/25

メモメモ--いわゆる「富田メモ」について

そうはいっても、ネットを細かく見て回る人でもない限り、「A級戦犯分祀は大御心なり」ってことで済んじゃってる感じするんですけど。とりあえずメモの真偽についての考察はこんなところなんでしょう。

リンク: 依存症の独り言: いわゆる「富田メモ」について(最終).

また、侍従長は戦前の「内大臣」(戦後に廃止)に相当する。要するに天皇の側近であり、家柄に由緒ある方が多い。一方の宮内庁長官は、しょせん官僚。富田・元長官も警察官僚上がりである。したがって、宮内庁長官が天皇陛下に、「ご発言の真意を訊く」という構図は考えられないのだ。ましてや、朝日新聞も書いているように、当時の昭和天皇は「闘病中」の御身であられた。したがって、宮内庁長官としては、誰よりも天皇陛下に近い侍従長に訊く、これがもっとも自然なのである(というか、そうするしかない)。

「富田メモ」にある「Pressの会見」を「28日の記者会見」と読むのではなく、「25日の昭和天皇の記者会見」と解釈する意見は、そうかもしれないと思わせるところもある。が、仮に「富田メモ」の内容が、その「25日の昭和天皇記者会見」の真意を補足したものであるとしても、富田・元長官の相手は、故・徳川義寛侍従長であったと確信する。

そもそもメモは、写真をご覧になればお分かりのように、後でゆっくりと書いたものではない。話を聞きながら、その場で速記したものと見える。宮内庁長官が、天皇陛下の御前で、そのお言葉をメモするなど考えられない。やはり、「25日の昭和天皇記者会見」の真意を、徳川・元侍従長から28日に聞き、メモに取った。そして、徳川・元侍従長の解説には、徳川氏個人の主観が大いに含まれていた。そう解釈するのが自然だと思う。


今後、こういうちゃんとした考察が新聞やテレビなどで大きく取り上げられることはないんだろうなという気がします。「本物」説が喧伝されることもないかもしれませんが、あと数か月後には、世間のほとんどの人にとっては「昭和天皇がそう言ってたんなら分祀でいいんじゃん?」ということになるんじゃないでしょうか。
だからこそ、今のうちにネット上で騒いでおくべきなんじゃないかという気がしてます。新聞やテレビが注目するまで。

中国や韓国が騒ぐからという理由で靖国問題が語られることは少なくなったと思いますが、今行われているのは昭和天皇のお言葉をもって靖国問題を語ろうとする試みでしょう。僕自身は靖国について語る資格などないと思っているので、あえて議論したいと思ってないのですが、一言だけ。
こんなんでいいの?

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コメント

昨夜書くの忘れてたんですが。

「火炎弾」ていうと、火炎瓶みたいですよね。
でなくても、「焼夷弾」をイメージするヒトが多いかも。

>こんなんでいいの?

直接会って確かめるわけにいかないから
間接証拠・状況証拠を探すしかないんでしょう?

あと、「政治利用するな」という発言自体が
政治的な文脈で語られているのに
発言者自体が無自覚なのかなと思ったり…。

これなんか対象への敬愛の念が込められていて良いと思いました。

「トミタくんのお父さん」
http://blog.tatsuru.com/archives/001847.php

アンテナに加えておいていただけるといいと思います。

投稿: tbird | 2006/07/27 07:34

内田樹さんのブログは時々引用されてますね>tbirdさん
さっそくアンテナに加えさせてもらいました。
http://a.hatena.ne.jp/iLand/

投稿: iLand | 2006/07/27 10:04

kamsa ham nida.

投稿: tbird | 2006/07/27 17:48

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某2ch掲示板で、1日程度かけて、あらゆる角度から検証されている。いろいろと、突っ込みどころが多くてスレ自体は結構混沌としていたが(錯乱作戦実行部隊もいたんだろうけどね)その中でも、確度が高そうなものを記しておこう、捏造報道確定にはいたらないと思うが、検証材... [続きを読む]

受信: 2006/07/25 19:38

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 晋林波は中国においては日本や朝鮮問題の専門家だと思いますが、その晋林波に産経新聞が行った「富田メモ」に関するインタビューが昨日の朝刊に載ってましたのでご紹介します。 ネット内では昨日あたりから当該メモが日本経済新聞社の歪曲・捏造であるということが暴かれつつありますが、僕自身は真であれ偽であれ、先の陛下のお言葉と称する物がこんな下らない政治闘争の具として使われることに憤るのみであり、そのことに関しては真偽の与える影響はまったくありませんから真偽問題にまで踏み込むつもりはありません...... [続きを読む]

受信: 2006/07/26 02:11

» いわゆる「富田メモ」について(最終) [依存症の独り言 ]
もう、これで最後にしますが、前回のエントリーに対して次のような疑問が寄せられています。したがって、私の見解をこの場で述べておきたいと思います。 昭和63年(1998年)6月28日付の富田メモにある発言は、3日前の25日に行われた昭和天皇の記者会見に関するものではないか。 つまり、25日の会見でお述べになったことの真意を、後日(28日)になって天皇ご自身が補足され、それを富田・元宮内庁長官がメモしたものであると。 ... [続きを読む]

受信: 2006/07/26 10:11

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